故 中曽根元首相が実現した民営化とは?そして新たな水道民営化‥

 

今日11月29日に101歳でご生涯を閉じられた、中曽根元首相が残した功績のひとつである「民営化」。なんとなくは分かるのですが、ちゃんと調べたことなかったので、民営化について簡単にまとめてみました。

まずは、中曽根元首相のご冥福をお祈りし、はじめにプロフィールをご紹介します。

プロフィール

生まれ 1918年

出身  群馬県高崎市

出身校 東京帝国大学(現・東京大学)卒業

経歴

大学卒業後・・・内務省勤務

戦時中・・・海軍経理学校で初任教育を受けた後、海軍主計中尉となる

終戦後・・・再び内務省勤務へ

1947年・・・衆議院議員 初当選

1982年~1987年・・・内閣総理大臣を務める(在職1806日 歴代7位)

1988年・・・財団法人 世界平和研究所を設立(2018年に 公益財団法人 中曽根康弘世界平和研究所に変更) 会長を務める

2003年・・・定年制度導入により国会議員を引退

戦争を経験され、首相となり民営化を実現したすごい方でした。

 

では、本題について・・・

 

民営化とは

民営化した三公社

日本国有鉄道(国鉄) → JR

日本専売公社 → JT(日本たばこ産業)

日本電信電話公社(電電公社) → NTT

 

国営と民営の違い

国営 民営

①固定資産税は非課税

資産に対する固定資産税は非課税。

 

②国営のため利益追求せずとも運営が成り立つ。

①固定資産税 課税対象

株式会社として民間の不動産扱いとなるため、固定資産税を納めなければならない。

 

②利益をださないと経営が成り立たない。また、黒字になれば法人税を納めなければならない。

大きな違いは上記の2つです。

要するに民営化されることで、非課税だったものが課税対象となるので、国の収入源が増えるというメリットがあるわけです。

では、国民のメリットはなにかというと、企業側のサービスの質の向上ですよね。

国営だと、利益をあげようと頑張る必要がないので、「お客さま」というより「利用者」みたいな感覚で、質は劣りますよね。

逆に、民営だと黒字化しないと運営が成り立たないので、頑張って「お客さま」を増やそうと、接客も良くなるはずです。

 

民営化したことで、国としては収益が増え、国民としては、対応が良くなるといったサービスの質が向上するというメリットがあるということです!

 

ただ、民営化すると、よくも悪くも料金の変動が多少なりともあるので、国民にとっては良いとこづくしとはいかない面もあります。

 

次なる民営化は・・・

この民営化は、昔の話じゃなく、私達に身近に迫りつつありますよね!

約1年前の、2018年 12月に国会で水道法改正案が可決され、いわゆる「水道民営化」が進んでいます。(まだ大きく目に見えて民営化を感じることはないですが)

 

改正の背景

・人口の減少に伴い、水の需要が少なくなってきている。

・水道管が老朽化しており、交換に莫大な費用がかかる。

こういった背景をもとに、改正することが決まったようです。

 

電気・ガスは既に民営化されていて、「電力自由化」「ガス自由化」となっている時代です。

電力自由化について↓

出典:価格.com 電気・ガス料金

このように、いろんな民間企業が参入していますね。

ですが、水道はそうもいかないらしです。

なぜなら

改正の背景にあるように、水道管の交換作業をしなければならないから。

確かに、電気・ガスのように個人で会社を選んでいたら、水道管の交換をどこがする!?って話になりますよね。(それだけではないのでしょうが)

しかも、莫大な費用がかかることに、わざわざそんなリスクを背負って参入しようとする会社もありそうにないです。

なので

水道は、民営化といってもすぐに民間企業が入るわけではなく、自治体単位で業者を選ぶようになるみたいです。

けど、

海外では、水道民営化して、水道代がいきなり5倍になったという事例もあるそう…水道管の交換に莫大な費用がかかることから、日本でもこういったことが起きかねないですよね。

世界的には、水道民営化がうまく機能せず、再公営化するといった動きのようなのですが…

果たして水道民営化は、私達の生活にどう影響が出てくるのでしょうか…

 

今回は、いつもと違う真面目なお話(いつもがふざけてるわけじゃありませんが!笑)でした!

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