JT(日本たばこ産業)のグループ会社であるBREATHERが「吸うカフェイン」を販売したとのニュースを目にしました。
「カフェインは飲んで摂取するもの」という概念を覆す日本発の商品が登場。
コンセプトは、働く人の“「ひと休み」の質を高める”ものだそうです。
商品名:stone(ストン)
出典:Amazon 【使い方】カートリッジに吸収されているカフェインの液体が気化して蒸気となり吸引する。 【種類】全2種類 ・ミントフレーバーのカフェイン ・ココナッツフレーバーのGABA(アミノ酸の一種。) ※ニコチン・タールなどの有害物質は一切不使用。 【価格】本体 ¥6600 カートリッジ 3本入 ¥1,980(1ヶ月分の使用量に相当) 1カートリッジあたり250回吸引で約40回分に相当(一度の吸引を6回吸引想定した場合) 【カラー】全4種類 【使用推奨年齢】20歳以上 【販売】Amazon にて販売中 ←コチラから開けます |
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GABAの効果は?
メリット
GABAはストレスを和らげて脳の興奮を鎮める、リラックス効果あり。
また、眠りに関しても効果があるそうなので、参考に下記を引用させていただきました。
お昼にGABAを摂取することで、夜の寝つきが改善
【実験:眠りに入るまでの時間を比較】
被験者の睡眠に入るまでの時間を図ったところ、GABAを摂取した状態では、 GABAを摂取していない状態より5.19分早く睡眠に入ることができた。
⇒GABAがスムーズな寝つきを促すことがわかった。
引用:PRWire
デメリット
デメリットに関する情報は見当たりませんでした。
カフェインのメリット・デメリット
メリット
中枢神経を興奮させて眠気を払い集中力を高める。
デメリット
過剰摂取すると、カフェイン中毒になる可能性がある。
同じ薬を飲み続けると、薬の※3 耐性化が出てくるのと同じで、カフェインの量がだんだん増えていってしまい、カフェイン中毒症状がでてしまう。
症状:頭痛・眠気・神経過敏・便秘・うつ・嘔吐・下痢・不安・集中力の低下
※3 耐性化・・・体が「このくらいの量のカフェインにはもう慣れたから効果ないよ!もっとカフェインちょうだい!!」と訴えている状態のこと。
カフェインの摂取量の目安は?
日本の厚労省や食品安全委員会では、1日あたりの許容量の基準はないようですが、海外では基準を設定している国もいくつかあるようです。良い参考資料がありましたので、下記をご参照ください。
表1 欧州食品安全機構(EFSA)が、健康な成人が摂取しても安全とみなしたカフェインの量 安全とみなされる量 体重40kgの人なら 体重60kgの人なら 体重80kgの人なら 成人:1回に3mg/kgまで 1回120mgまで 1回180mgまで 1回240mgまで 成人:1日に5.7mg/kgまで 1日228mgまで 1日342mgまで 1日456mgまで 小児~青年:1日に3mg/kgまで 1日120mgまで 1日180mgまで 1日240mgまで 妊婦・授乳婦:1日200mgまで 参考文献:EFSA explains risk assessment. Caffeine
表2 主なカフェイン含有製品とカフェイン含有量(その1) 飲料/食品/薬剤 カフェイン量 備考 レギュラーコーヒー抽出液 約60mg 100mL当たり インスタントコーヒー 約60mg 同上(粉末2gを溶かす) ピュアココア(無糖) 約10mg 同上(粉末5gを溶かす) ミルクココア(加糖) 微量 同上(粉末20gを溶かす) 玉露 約160mg 同上 煎茶 約20mg 同上 紅茶 約30mg 同上 ウーロン茶 約20mg 同上 コーラ 10~19mg 同上 ミルクチョコレート 25~36mg 100gあたり 高カカオチョコレート 68~120mg 同上 カフェインサプリメント 200~600mg/日 輸入品 燃焼系サプリメント 100mg/日 国産品 缶コーヒー 100~150mg/本 ショート缶 エナジードリンク 22~142mg/本 栄養ドリンク 30~50mg/本 ほとんどが50mg/本 眠気覚ましドリンク 100~150mg/本 (社団法人全日本コーヒー協会、五訂増補日本食品標準成分表、飲料会社、国民生活センター、製薬会社などが提供している情報に基づく)
注意!! カフェインが体に与える効果・影響は個人差があるようなので、上記の摂取量はあくまでも目安というだけでとどめておいてください。
まとめ&感想
●天然成分のみを使用しているから安全。
●仕組みは電子タバコに似ているが、マルイ石ころのようなデザインでおしゃれな印象。
●カフェインは過剰摂取すると、中毒になる可能性のある成分のため、“1カートリッジに3本入って、1ヶ月分”となっているので、それ以上は摂取しないのがベターと思われる。
●GABAはカフェインのように中毒症状になるような記述は見つからなかった。眠りに対しても良い効果がみられる。
カフェインに関しては、コーヒーやエナジードリンクなどの飲料品なら、カフェイン中毒になる前に水っ腹になって満腹感が先にくると思うので、よほどの飲み方をしない限り、中毒症状になる可能性は低いと思うのですが、吸うタイプは、お腹にたまるわけじゃないので、体的にはいくらでも吸えてしまうため、過剰に摂取しすぎないよう管理する必要があるのかもしれないと感じました。